元親友の結婚
先日にチラっと書きましたが、高校の同級生に7年振りくらいに会ってきました。
彼女は20代前半まで一番仲の良かった親友でしたが、突然電話もメールも拒否されてしまい、全く連絡が取れなくなりました。
共通の友人とは会っているようだったので、近況などは聞いていたんですけどね。
最近突然メールが来て「ご飯でも食べに行かないか」と言うので、「結婚報告かな」と思いながら会いに行ったのです。
久しぶりに会った彼女は面影は残っているものの、雰囲気は少し変わっていました。
ラーメン屋まで、世間話をしながら歩きます。
「茨城に引っ越すことになったんだ」と言うので「どうして?」と聞くと、「後で話すね」とのこと。
なぜ、勿体振るのだろう。
ラーメン屋にて。
メニューを見る彼女の手を確認しましたが、指輪はありません。
いつもこっそり男性の指輪の有無は見てしまうけど、女性で確認したのは初めてかも。
ラーメンを食べながら仕事の話をしていましたが、彼女は今月末で仕事を辞めるのだそう。
また「なんで?」と聞いても「後で話すね」とのこと。
ラーメンを食べた後、2人で銭湯に行きました。
並んでお湯に浸かっていると、彼女から「結婚することにした」と言葉が出ました。
きっと結婚報告なのだろうなと思っていたので、驚きもなく、「おめでとう」とそのままのテンションで伝えます。
あまりにも驚かず、テンションも上がっていなかったので、彼女は寂しかったかもしれません。
でも、仲のいい友達ならば喜ばしいけど、ずっと連絡を拒否されていたから他人事のようで、怒るでも喜ぶでも妬むでもなく、そうなんだ、としか思えないのです。
サウナ室に移動。
他には誰もお客さんがいません。
彼女がずっと後回しにした結婚報告を、テンション高く「おめでとう」と祝えなかった事に後ろめたさがあったので、少し彼の話を掘り下げてみました。
しかし「何つながりで知り合ったの?」などと聞いても「今度話すね」と詳細は話しません。
そこまで興味がある訳ではないので、深追いはせず、暑かったので先に出てロビーで待っていました。
サウナから彼女が出てきて、お水を飲みながら話をしました。
「式に呼んだら、来てくれる?」と言うので、一瞬迷ったけど「うん、行くよ」と答えました。
すると「よかった、友達が少なくて呼ぶ人がいないんだよね。高校の時の◯◯と◯◯と、◯◯くらいしか、、、」と言うので、私も友達にカウントされているのか、と少しびっくりしました。
以前は一番仲が良かったけど、自分から連絡を絶ったじゃないか、と。
銭湯を出て、駅まで10分ほど他愛もない話をしながら歩きます。
以前はこうして、よくどうでもいい話をしながら一緒にいたな、と感慨深く思いました。
彼女は、なぜ私に結婚報告をしたのだろう。
結婚式での新婦側の友人が少なく、少しでも人を多く呼びたかったのかも知れない。
しかしそれだと、7年も会っていない私よりは、もっと他に声をかける人はいると思うのです。
色んな理由があるのかも知れないけど、私にも結婚報告をしてくれたのだなと、ポジティブに捉えることにしました。
以前大好きだった彼女が、茨城で素敵な旦那さんと幸せな人生を過ごすことを、元親友は願っているよ。